サッカーのキックを科学的に分析して上達を目指す教材Webサイト
ダイナミック・サッカー

インストラクターチャンネル

子供のキック動作



 一般に、子どもがボールを蹴る(キック)動作を習得していく場合、個人差はあるが、後藤幸弘氏(兵庫教育大学)によれば、大きく分けると次の4つのステージに分類できる。

■第一ステージ

 まず、最初の第一ステージは、歩行動作のときに使う股関節を中心とした足の振り出しがボールに当たるといったレベルであり、1歳から2歳ぐらいに多く見られる原始キック動作である。この段階では、大きな運動をする関節は蹴り足の股関節1つだけである。

■第二ステージ

 次の第二ステージは、2歳から3歳にみられる。立ち止まった動作ではあるものの、膝関節を用いたバックスイングらしきものが加わってきたレベルで、ややキック動作らしくなってくる。この場合、おもに使われる関節は蹴り足の股関節と膝関節の2つになる。

■第三ステージ

 第三ステージは3歳から8歳にみられる。第二ステージに助走が加わってくるレベルであり、軸足を大きく踏みこむことで、バックスイングが大きくなり、スイング速度(蹴る速度)が大きくなる。助走が入ってくるので、蹴りの足の股・膝関節のほか、軸足の膝関節も加わって3つの関節が大きな運動をするようになる。

■第四ステージ

 最後の第四ステージは個人差はあるが8歳くらいからみられる。第三ステージの助走付きキック動作が、より三次元的にダイナミックになったレベルであり、トップレベルのキック動作と本質的におなじ運動になってくる。この場合は、腰関節の回転運動も大きくなり、多くの関節が運動に加わってきている。


 このように、キック動作の発育発達プロセスをみると、ボール速度の増加に伴って、筋力がアップしたり、体格がよくなってくるなどの体力的発育のほかに、技術的にもいくつかの特徴をみることができる。
 最も大きな技術的特徴の1つは、発育発達のステージが進むほど、動作に関係してくる関節の数が増えてくるということである。つまり、キック動作の発達段階が上のレベルになればなるほど、1つのキックに多くの関節が動員されてスイング速度のアップに貢献し、結果的にボール速度の増大につながっているのである。

出典: 「見方がわかるサッカーサイエンス」より (浅井武: 1強烈なシュートの秘密に迫る,2ボールを変幻自在にあやつる妙技に迫る,3チームの守護神ゴールキーパーの動きに迫る,岩波科学ライブラリー 見方が変わるサッカーサイエンス(浅井武,布目寛幸著),岩波書店,pp. 11~42,43~62,63~72,2002.)
インステップキック



本教材では、子どもたちが身近に感ぜられるサッカーのキックを題材とし、学習者の興味性、積極性を引き出す複合教科型教材を目指しました。力学法則をキック技術に適用することで、自分のキック技術が進歩し、理数科学の重要性や必要性、効力感を、身をもって実体験できるような教材の開発を試みています。
Copyright © Since2004 ダイナミックサッカー All Right Reserved.